【読書】四畳半王国見聞録を読んだ
森見登美彦さんの本です。最近好きになった作家さんです。大学生が好きそうな作風ですが僕にはそれが丁度良いみたいです。特徴のある文章が妙に僕の心を擽るのです。
いつもの事ながら京都の大学生のお話です。青春という時間を有意義に過ごせず、鬱屈とした人達の面白い短編集といった感じでしょうかね。救いがないわけではないし、どこか憎めない大学生が、時間をもて回して、有益なことを1つもせず、かといって大学に行っているわけでもないwwwいったい何をしているんだよ。不毛な学生よといった感じでの人達の日常を世でよく言われる森見節で書かれております。
流行り物が大好きな僕ですので・・・。iOS7だって公開された後に人柱も覚悟でインストールするような輩が僕ですので・・・w最近話題の作家さんは外せませんw
ここが気になるって箇所はここですかね
子供の頃、弟とソファーやらシーツで無人島を作って遊んでいたときの記憶をたどって、主人公が思ったこと
今でも、あの日の楽しさをありありと思い出す。あの頃の世界は大変小さく、その内側に無限に広がっていた。世界の果ては家にもあり、庭にもあり、公園の片隅にもあった。今となっては淡く霞んで見えるあの時代とこの四畳半王国はなんと似通っているのであろう。
ふー見事です。この一文で四畳半王国がどんなものかずばーっと理解ができました。子供のことは、狭い世界しか知らないのに、その狭い世界はどこまでも自分で広げて遊んでいた記憶があるんです。なんかずばっときた。イメージが明確に伝わってきました。
自分がよくやっていたのは、どぶ川に笹の葉を流して、世界中を航海している妄想を友達と一緒にして遊んだりしてました。それに近いことなんだろうなと・・・wその笹の葉はヨーロッパにいったり、アマゾン川を遡上したりw まったくwって感じですがそんなことかなとw
森見登美彦さんの作品を多く読んでいればより楽しめるはずです。過去の作品を読んでいる方にはお薦めです。
- 四畳半王国見聞録 (新潮文庫)
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- 発売元: 新潮社
- レーベル: 新潮社
- スタジオ: 新潮社
- メーカー: 新潮社
- 価格: ¥ 515
- 発売日: 2013/06/26
- 発売日: 2013/06/26
- 売上ランキング: 7526